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とっておきの自然派ワインを巡る。代々木上原の名店でビオワインはしご酒をしてみたら

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“自然派ワイン”に惹かれる日々です

ここ数年「自然派ワイン」をうたう飲食店がふえてきたような気がします。またの名を「ヴァンナチュール」「ビオワイン」「有機ワイン」「オーガニックワイン」と様々な呼ばれ方をされていますが、実際は明確な定義がなく、農薬や化学肥料を一切使わない有機農法で栽培されたブドウを使用しているというものから、ワインの酸化を防ぐ亜硫酸塩やその他添加物を極力控えたり、天然酵母のみを使用し発酵させたり、などできる限り自然に近いかたちで作られたワインという意味をもっていたりもします。このように定義は様々ではあるものの、醸造方法や製造過程で、より作り手の思いやこだわりが詰まっているワインを「自然派ワイン」と呼ぶことが多いです。

 

在住わずか二年ではありますが、筆者が代々木上原に移り住んでみてから気づいたことは、代々木上原エリアには自然派ワインにこだわるおいしいお店が多いこと、多いこと。

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最初は「自然派?ビオ?これまた高そうな・・・」と少しばかりの警戒心を抱きましたが、メーカーワインにはない千差万別の味や、遊び心のあるユニークなエチケット(ワインの産地や生産年が記載されたラベルのこと)を楽しめます。けれどなにから飲んでみたらわからない!そんな方も多いはず。
そんな方に向けて自然派ワインを楽しく、気軽に、代々木上原で”はしご酒”してみました。

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なお、この記事を書いている筆者はビオに詳しいというわけではなくただのワイン好き。素人の目線で感想を述べさせていただきますので、敷居を低くして読んでいただけたら。そして今回は「はしご酒だけ」というのには正直もったいなさすぎるとっておきのお店ばかりなので、代々木上原でハズさないお店を探している方にも是非読んでいただきたい、そんな思いで、記事を続けさせていただきます。

 

まだ陽の明るいころからアペロの一杯

まずは、代々木上原駅からすぐ、徒歩1分のフレンチビストロ「MAISON CINQUANTECINQ(メゾンサンカントサンク)」へ。季節の食材と自然派ワインを取り揃えたカジュアルなフランスの居酒屋をイメージしたというこちら。店名は、フランスの名女優であり歌手のシャルロット・ゲンズブールの名アルバム「5:55」の呼び名からきています。

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こちら、代々木上原に構える「AELU(アエル)」「Lanterne(ランタン)」等と同会社が営む飲食店で、2010年にオープンして以降、地元の人から、噂を聞きつけ北海道から九州まで全国からもお客さんが集まります。

「お店は、街の人々に育ててもらうもの」料理人・丸山 智博さん

さっそく、マネージャーの今井恵里加さんにおすすめをいただきました。

イタリアのヴェネト州でモスカートというブドウ主体で作られたコスタディラの「モツ」という微発泡の自然派ワイン。添加物も一切なし、ブドウ自身の発酵の力だけで泡ができています。
「華やかな香りと乳酸っぽさがまるで“大人のネクター”」と語る今井さんは、アルザスで飲んだとある白ワインに魅了されてから、お客さんとよりコミュニケーションが深まる自然派ワインをセレクトし続けています。
作り手さんと日本人のインポーターさんが10周年を記念してつくったという「ぐるぐる」と書かれたエチケットがとても可愛い。

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さらにこちらの一杯に合わせてご用意いただいたのは、メゾンサンカントサンクに来たらまず注文してほしい前菜の盛り合わせ

前菜の盛り合わせ(1人前 1,000円)

ラタトゥイユ、パテドカンパーニュ、フランス野菜の根セロリとリンゴをマリネしたサラダ、キャロットラベ、香草パン粉をまぶしたブロッコリー、池尻大橋の名ベーカリー「TOLO PAN Tokyo」のパンに白レバーとレーズン、かぶときゅうりのソテーにタプナードというフランス定番ソースにふきのとうを加えています。※前菜の内容は撮影当時のものです。

まだ陽の明るい時間から、香り豊かで爽やかな微発泡ビオワインと、季節の野菜が盛りだくさんの前菜で一杯目をはじめてみる、想像するだけで最高の夕方の過ごし方ではないでしょうか。

サクッと一杯の利用だとしても注目して欲しいのは、店内のBGM。ディレクターの八巻淳司さんによるレコードのセレクトは、つい誰の曲ですか?ときいてしまうレコードセレクトで音楽ファンのお客さんも多いそう

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フランスのオルタナティブロックバンドPhoenix。
先日の来日ライブ会場にてメゾンサンカントサンクもサポート出店しており、その際に本人からもらったサイン入りのレコード。

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店内は1階はカジュアルなテーブル席。2階はスタッフとの距離も近く、わいわい楽しめるカウンター席。3階は屋根裏部屋のようなテーブル席とフロアごとに違った雰囲気も楽しめます。日曜定休日以外、ラストオーダー24時と遅くに一杯でも訪れることが可能です。駅からのアクセスも良く、目当ての時間帯があれば事前の予約をお勧めします。

MAISON CINQUANTECINQ(メゾンサンカントサンク)
住所:東京都渋谷区西原3-5-1
営業時間:17時〜25時(L.O.24時)日曜定休日(月曜祝日の場合は日曜営業、翌月曜が振替休日)
電話:03-5454-5631
Instagram

 
 

和フレンチでいただく西の魚介と二杯目を

さあ、少し陽が陰ってきたところで、名残惜しくも2軒目へ。
メゾンサンカントサンクからさらにまた駅近、線路沿いに歩き石井珈琲の看板の右手の小道をはいるとすぐの「Atelier Fujita(アトリエフジタ)」。こちらは、自然派ワインと日本酒、そしてオーナー藤田善平さんの地元である瀬戸内の魚介を使ったお料理がいただけます。

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全5品のコース「シェフチョイス(4,500円)」と、国内外問わずセレクトした自然派ワインや日本酒のペアリングを提案する「ドリンクペアリングコース(グラス5杯/3,980円)」があり、どちらも是非いただいてみたいコースメニュー。
ただ他にも、アラカルトの料理やグラスワイン(800円〜)、グラス日本酒(600円〜)も用意されているので、カジュアルに一杯一品からバー利用も可能です。

オーナーシェフ藤田さんが選んでくれたのはこちら。
フランス・ロワール地方のシャルドネ、Petillant Naturel(ペティアン・ナチュール)の「Bulle Nature(ビュル・ナチュール)」というスパークリング

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柑橘系の爽やか口当たりで、グリーンの香りがすっと立ち、すっと消えていくはしご酒には最適な春らしい一杯。

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右 ホタルイカのタルト(900円)
左 スイバとせとか(700円)

爽快なグラスに合わせてくれたのは、これもまた春を感じる2品。
新鮮なホタルイカにアンチョビのクリームとセロリの新芽を添えたタルト。そして
スイバという春から初夏にかけて採れる野草に、せとかのジャムと、発酵バター、パートフィオというサクッとしたパイ生地がサンドされた前菜。

見た目から楽しめるメニューは、季節ごとに藤田さんが地元の岡山県をはじめとする瀬戸内の魚介と、全国の契約農家から仕入れる露地野菜からできあがっています。

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無機質な中にも温かみのある店内のインテリアも、藤田さんのこだわりのひとつ。デンマークブランドのルイスポールセンをはじめ、北欧の小物や照明器具がとても心地の良い空間でついつい長居したくなってしまいます。

こだわりの日本酒はまた次回。

Atelier Fujita(アトリエフジタ)
住所:東京都 渋谷区東京都渋谷区西原3-4-3アミティ代々木上原2F
営業時間:17時半〜24時、不定休日あり
電話:050-3374-6159
Instagram

 
 

言わずと知れた名店で3軒目といきましょう

ぺろりと春の食材と泡をいただいたあとは、夜風に当たりながらほんの少しお散歩。アトリエフジタをあとにして左へ、駅高架下の通りに出たらさらに左を向くと花市場代々木上原店が見えます。そこを右手に続く道が代々木上原駅前商店街。こちらを代々木八幡方面でまっすぐ歩き、気になるお店がちらほらあるのをぐっと我慢して徒歩2、3分。3軒目は代々木上原界隈のワインが好きな方なら言わずと知れたフレンチビストロ「Le Cabaret(ル・キャバレー)」へ。

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すっかり暗くなった商店街をまっすぐぬけて、少し静かになった通りの中でもひとしきり賑やかな灯りが見えてきたらもうそこがル・キャバレー。地元の人から海外からきた人まで多くのお客さんで連日賑わっています。

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訪れる方がみな口を揃えて言うのが「このお店にいるとまるで本当のパリのビストロにいるかのよう」。(筆者もパリに訪れたことは一度しかないのですが)パリの地元の人たちが夜集まって気軽に語り合うビストロってきっとこんなかんじなのだろうと思わせてくれる、そんな店内です。
フレンチというと仰々しく感じられたり、敷居が高いとおもわれたりしがちななか、ワインをもっと気軽にとの想いで始まったお店は、今年で15年を迎えます。

13年以上自然派ワインを飲み、提供し続けているというマネージャーの坪田さん。
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今回おすすめ頂いた一杯はこちらの赤。
フランス・ブルゴーニュの「Une Tranche Nouvelle(ユンヌ・トランシュ・ヌーヴェル)」
フィリップ・ジャンボンという作り手によるキュートな豚のエチケットが目印です。

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ブドウの収穫を祝う“フランスボジョレーのレジェンド”とも言われるこの生産者は、毎年生産量が限られるため、畑を借りてカジュアルラインとして作られたものがこちらの自然派ワイン。いつもはどっしりと重く、ゆっくりと向かい合うようなワインが得意なフィリップ・ジャンボンですが、こちらはかろやかでスイスイと飲めてしまうのが特徴とのこと。

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10種の野菜のクリュディテ

かろやかな赤ワインに合わせていただいたのは、季節野菜をふんだんに使ったクリュディテという、フランスの昔ながらの定番お惣菜
キャロットラペ、赤カブのマリネ、ビーツや根セロリ、ブロッコリーなど10種類ものお野菜が色鮮やかにまとまり、さくさくといただける一品です。

「自然派ワインって特に明確なルールも決まりもないんですが、例えば亜硫酸塩を使わないワインの特徴として、“舌にのせて飲んだときに溶けるような感覚”があるんですよね。亜硫酸塩を使ってないワインだと、飲んだその瞬間にわかる。その独特な余韻が好きですね。本気でモノづくりしているんだろうな、と感じられるワインを日々探してます。

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壁には世界各国から訪れたお客さんや生産者のサインが。中にはフランスの
トップパティシエ、ジャン=ポール・エヴァンのサインも。

「ナチュラルワインの人って言われがちですけど、大手メーカーさんのワインとかも美味しいものはたくさんありますし、ビオじゃないワインに偉大な生産者も多くって、自然派に限らずワインは大好きですよ」と優しい笑顔で語る坪田さん。

ワインはもちろん、前菜からメイン、デザートまで食好きを唸らせるメニューが様々、是非それは別日に伺ってみましょう。

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Le Cabaret(ル・キャバレー)
住所:東京都渋谷区元代々木町8-8 Motoyoyogi Leaf 1F
営業時間:18時〜24時(L.O.23時)月曜定休日、火曜不定休
電話:03-3469-7466
Instagram

 
 

富ヶ谷交差点の隠れ家で夜更け最後の一杯を

さあすっかり、美味しいワインと食事で盛り上がり時間も夜中の0時手前、終電を気にしなければ、是非シメの一杯に訪れたいのがこちら「TOMIGAYA CALME(トミガヤカルム)」です。

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ル・キャバレーからはしばし歩いて、代々木八幡駅の踏切を渡り、奥渋谷の商店街へまっすぐ。富ヶ谷の交差点を渡り、井の頭通りの坂を代々木上原方面へ登ったらすぐの建物の陰にそっと佇むのがこちらです(迷われそうな際は、是非記事下のGoogle Mapでご確認ください)。

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隠れ家的な外観に少しどきどきしながら入るものの、店内は常連さんや楽しく話し込むお客さんで夜遅い時間でも賑わう。

ワインバーといいつつ、お肉やお魚など月替わりのメニューで美味しくおなかいっぱいにもなれるのが「TOMIGAYA CALME」の素敵なところ。

上原はしご酒、最後にいただく自然派ワインはこちら。
フランスのコロンバールというブドウで作る「La Sorga Sorgasme(ラ・ソルガ・ソルガズム)2016年」

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とても印象的なエチケットで、今年は特に人気なんだそう。
柑橘系のミカンやキンカンを感じる風味に、ほんのりスパイシーでエキゾチックな香りが飲んでいてとても楽しい一杯です。

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野セリと青唐辛子のオムレツ(1,300円)

そして合わせていただいたこちらのオムレツは、ピリッと舌の上をくすぐる青唐辛子と、さっぱりとしたレモン果汁とあさりのお出汁で包まれており、まさにワインにぴったり。気付けばぺろりといただいていた一皿でした。

こちらトミガヤカルムは、2014年5月にオープン、
シェフの松本好生さんと、ソムリエの西田千尋さんのお二人で営まれています。
「ワインバーとうたっていますが、カテゴリーは問わず、そのときに美味しいものを美味しいお酒と、もちろんワイン以外のお酒もありますよ」とのこと。

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シェフの松本好生さんと、ソムリエの西田千尋さん

日々試飲会にいってはあらゆる自然派ワインを飲み比べる西田さんはいつも、お客さんの目線で非常にわかりやすく、おすすめの一杯を出してくれます。
「正直これはフランスのどこどこ地方のなんとかっていうブドウでうんぬん、と言われてもなんだかわかりづらいですよね。なので、出来るだけシンプルに味が想像できるような説明を心がけてます。」と西田さん、
おふたりとも、とても気さくで暖かなお人柄なので、夜にひとりふらっと一杯でもカウンターで飲みにこようかな、なんて思ったり。

TOMIGAYA CALME(トミガヤカルム)
住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-37-1
営業時間:18時〜26時、毎週日曜と第3土曜が定休日
電話:03-5738-7105
Instagram, Official site

 
と、ここまで4軒はしごしてみましたが、そろそろトミガヤカルムも閉店の25時。明日はお休み、寝坊しちゃおう、なんてほろ酔い夢心地気分で帰路につく、そんなビオワインはしご酒、いかがでしたでしょうか。結果どのお店も再訪必須の名店ばかり。是非、自然派ワインをきっかけに、代々木上原エリアで素敵な夜をお過ごしください。

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Photo credit to Yuki Yamamoto

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