“もし代々木上原という街に映画館があったなら”
6月30日(日)、代々木上原のOPRCTにて、イベント「代々木上原映画館」が開催されました。
代々木上原に映画館が出現??
衣・食・住、何かと感度の高い人々が集うこの街に映画館があったなら…
ACT LOCALLY 編集部のスタッフも、常日頃から願っていたことの1つです。
今回は当日の会場の風景と一緒にイベントレポートをお届けします!
毎回、異なるゲスト館長と上映作品
今回、初の試みだった映画上映イベント「代々木上原映画館」。毎日、新しい映画が上映されている通常の映画館とは違うユニークな点が、ゲスト館長という存在。ゲスト館長は毎回異なり、年代や制作国、ジャンル等に縛られず、自由に映画を上映できる点も、「代々木上原映画館」ならではの特徴です。
記念すべき第1回目のゲスト館長は、映画や映像作品のサウンドトラックでDJを行う「サントラ・ブラザース」が務め、館長セレクトの映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』が上映されました。
音楽好きにもファンの多い今回の上映作品。
映画上映会場となったOPRCTのSpace Tは、通常はスチール撮影やムービー撮影、音楽ライブ、BtoBやBtoCのイベント開催など、多岐に渡って利用されているスペースです。
ライブも開催できるだけあり、スピーカーを始めとして本格的な音響機材が完備されているだけあり、OPRCTの音響設備と相乗効果抜群でした!
ゲスト館長のサントラ・ブラザース
BIGYUKI OPRCTオープニングイベントライブ時の風景 (2019.1.19)
ゲスト館長からは、上映作品に対する思い入れや見どころのコメントも事前に届いていました!
映画は、LAの高級フレンチレストランにつとめていたシェフが、一度は転落するも、家族や仲間たちの助力を借り、新たな希望を見出すという物語。
監督・主演のジョン・ファブローは、彼が手掛けたアイアンマンやグローグーからわかる通り、映画に登場するもの、すべてを魅力的に見せる名人。『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』では、キャラクター同様に、キューバサンド、ベニエ、テキサスBBQといった料理の数々をおいしそうに魅せまくる。さらに音楽。
今年3月、残念ながら永眠したプエルトリカンのピアニストであるピーター・ロドリゲス、ファニア・オールスターズのパーカッションニストとしても知られるロベルト・ロエナといったクラシックから、ヘンテ・デ・ソナやクアンティックといった最近のアーティストによるゴキゲンとしか言いようのないラテン〜キューバンな音楽で、物語を効果的に見せている。また、ニューオリンズのシーンで登場するホット8ブラスバンドによる「セクシャル・ヒーリング」、グラント・ファバオがローン・レンジャーとカールストーン・リビングストンといったレジェンドを引っ張り出した「メッセージ・トゥ・ルディー」などのカバーも絶品。
これらを収録したサウンドトラック盤は、2016年にサウンドトラック・ブラザースを結成してから、ずっと大切にしてきた作品でもあります。館長コメント抜粋
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作品中に登場する”キューバサンド”や”ベニエ”が実際に味わえるラウンジスペースが出現
SUNSETBEER FCのキューバサンド
GRANDPAのベニエ
映画上映会場から上階のSpace Cには、ラウンジスペースが設けられ、キッチンカウンターのエリアでは、映画に登場するキューバサンドやベニエの販売が行われ、ゲスト館長のサントラ・ブラザースによるDJタイムもありました。
サントラ・ブラザース 長男の鶴谷さんによるDJ風景
今回の上映映画「シェフ」に感銘を受け、キューバサンド屋をオープンされたというSUNSETBEER FCの山田さん
笑顔がとてもチャーミングなGRANDPAのお二人。今回、普段は販売していないという特別なベニエを作り参加!
映画鑑賞の後、ラウンジスペースに並ぶキューバサンドやベニエを見つけ、「えー、これさっき映画に出てきた!」と思わず歓声を上げるお客様の声も。映画の余韻に浸りながら頬張る美味しいフードは、また特別な味わいとなったはずです。
スタッフも昼食にキューバサンドを頂き、食べ応え抜群のボリュームとその美味しさに感動!
更に会場内の奥に進むと、自主制作映画パンフレット、映画VHSの販売、シルクスクリーン体験、刺繍グッズの販売エリアが!映画好き同士、来場されたお客様とだけではなく、出店者間でも映画に関する熱い談義や交流する風景が垣間見れました。
Good Guy VideoのVHS販売
スタッフも思わずジャケ買いした名作「E.T.」の貴重なVHS。懐かしい!
映画パンフは宇宙だ!による自主出版書籍の販売
業界初の映画パンフ”専門誌”「PATU MOOK」は、ここにしかない情報がぎっしり
大人気のシルクスクリーン体験で、スタッフもTシャツを作成。仕上がりまで立ち会えるのがとても楽しい!
刺繍グッズはオリジナルのオーダーも相談可能◎
代々木上原の新たな文化
上映開始前、シアタースペースの風景
最後に、このイベントの企画をしたスタッフの田中さんに今後の展望を聞いてみました。
『東京では、シネコンと呼ばれる大型映画館の他に、単館系や名画座といった「ミニシアター」が各地にあり、「ミニシアター」がある街は、映画を見るついでにこの店に寄ってみようとか、このミニシアターが好きだからこの街によく行くとか、映画館自体が地域の盛り上げ役となっているとも言えるかも知れません。「代々木上原映画館」は映画上映イベントですが、これからも定期的に開催していくことで、そういった既存の映画館の良さを受け継ぎながら、上映作品とマッチしたコンテンツを体験できる、新しい形のイベントとしてこの街に馴染んでいくことを目指していけたら。』
と、次回の開催にも期待が高まるコメントをいただきました。
昔から映画に縁のある著名人も多く住む代々木上原で、今後も映画が上映され、映画を中心に人々が集まり新しい何かが醸成されていく。「代々木上原映画館」も回を重ねていくうちにこの街のカルチャーとして根付き、街を盛り上げていくのは必然なのかもしれません。
第二回目の開催に期待です!
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