東京のど真ん中、代々木上原エリアに緑豊かな「代々木八幡宮」があります。
その代々木八幡宮で毎年9月に行われるのが「例大祭」。
お祭りが近づくと街の至る所に提灯が飾られ、地元の人たちのワクワクした気持ちが伝わってきそうです。
今回は、そんな「代々木八幡宮 例大祭」をご紹介します。
これを読めば、例大祭のことがまる分かり。
行ってみたい人、参加してみたい人、集まってください!
代々木八幡宮とは

渋谷区にひっそりとある「代々木八幡宮」は、第15代天皇「応神(おうじん)天皇」をお祀りしている神社です。
この地とは全く関係のない地元でも「八幡宮」「八幡さま」などのことばを聞いたことがある、という方も多いのではないでしょうか。
実はこの「八幡」とは「応神天皇」のこと。
「八幡宮」「八幡神社」など名前は異なりますが、大分県の宇佐八幡宮を総本社として、全国各地に2万余にのぼる分社があると言われています。
主なご利益は「厄除開運」「安産」「子育て」「家内安全」など。
境内では「厄払い」や「病気平癒」をはじめ、各行事などのご祈祷も受けることができます。
代々木八幡宮の例大祭とは

毎年多くの人で賑わう「代々木八幡宮例大祭」。
曜日に関係なく9月22日・23日に行われ、両日共に境内には100以上の露店が並びます。
例大祭のメインイベントといえば、迫力満点のお神輿。
代々木上原エリアにある各地域の睦(むつみ)という会からお神輿がそれぞれ出発し、街中を練り歩きます。
代々木八幡宮に所属する睦は全部で19あり、22日は可愛らしい子供神輿に大盛り上がり。
23日はいよいよ各町のお神輿が登場し、街中を巡行した後、次々と代々木八幡宮に宮入りする様子はまさに圧巻です。
代々木八幡宮の境内では22日夕刻から神楽殿にて演芸が奉納されます。
また、23日は午後から夜半まで神代神楽が行われ、地元の人々はもちろん、観光客にも見どころたっぷりのお祭りです。
▶各町のお神輿が一斉に集まる


@haruiro415
代々木八幡宮の入り口から続く階段は思った以上に勾配がきつく、お神輿を担いで登るのは一苦労。
例大祭の両日は朝から多くの露店が出店していますが、お神輿が通る時にはバタバタと屋根を畳むというのも見ものです。


@acot_cake
例大祭の当日は、代々木上原エリアにある各地域もお祭りムード一色!
代々木八幡宮に向かってお神輿が練り歩くルートにもたくさんのお店が出店し、例大祭を盛り上げます。
その年によって内容は異なりますが、和太鼓など普段はなかなか見られない催しも盛りだくさんですよ!

@nijimua
境内に設置された神楽殿では、2日間にわたり奉納演芸が行われます。
遠くにお囃子を聞きながら、年に1度、この例大祭でしか見ることのできない奉納神楽を満喫してくださいね。
<2025年 代々木八幡宮例大祭 奉納神楽スケジュール>
・22日 奉納演芸 16時〜20時
・23日 お神楽 11時〜20時
▶今年のみどころポイント
2025年 代々木八幡宮例大祭のおみこしマップは以下の通り。
代々木八幡宮を中心に19の地区からお神輿が出発し、それぞれに代々木八幡宮の境内を目指します。

神酒所
【1】代々木5丁目親交会
【2】富ヶ谷親和会
【3】富谷仲町睦
【4】上原親青会
【5】神富会
【6】元町二ツ橋敬神会
【7】深町神園会
【8】深町神園会
【9】代々木4丁目睦
【10】代々木3丁目中組会
【11】初台氏子会
【12】西原敬神睦 上
【13】西原敬神睦 下
【14】上原銀座旭會
【15】上原1丁目敬神会
【16】上原交栄会
【17】大山睦
【18】上原駅前祭典会
【19】元代々木睦(地蔵通り親交会)
実は例大祭のお神輿、誰でも参加することができるんです。
「お神輿なんて担いだことがないよ!」という全くの初心者の方ももちろんOK!
地域によっては半纏の貸し出しを行っているところもあるので、興味がある方はぜひ一度公式サイトやSNSなどをチェックしてみてくださいね。
公式の「例大祭おみこし情報」にも、各地域の会(睦)の連絡先が掲載されています。
「どうすれば参加できるの?」「縁もゆかりもないけど大丈夫?」「当日の段取りを教えて」など、どんな小さなことにも担当の方が丁寧に答えてくれるのでご安心を。
▶2018年の例大祭には天皇在位30年を記念した宮みこし渡御も

通常の代々木八幡宮例大祭では各地域の睦からお神輿が出るのですが、2018年は天皇在位30年を記念して「宮みこし」が渡御されました。
「宮みこし」とは、代々木八幡宮が所有する特別なお神輿。
数年に一度しか見ることができないとあって、例年を上回る人出となりました。
代々木上原の夏の風物詩とも言える「代々木八幡宮 例大祭」。
子どもも大人も、地域の住民も観光客もみんな一緒になって楽しむことができるお祭りです。
最近ではめっきり減ってしまった「お神輿」や「お囃子」を肌で感じることができる貴重なチャンス。
昔から根付いた盛大なお祭りに、みなさんもぜひ一度足を運んでみてくださいね!
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