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「18年間上原を拠点にして見えてきたもの」アートディレクター・Nescoさん

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代々木上原 アートディレクター ネスコさん

「間取り」に惹かれて上原へ。18年以上この街にいる理由とは?

ーなぜ、代々木上原を拠点に選んだのですか?
端的に言えば「ここの物件が見たこと無い間取りだったから」です。

ー間取り、ですか
ブランドをはじめたときは代沢1丁目の8畳くらいのアパートを借りていて、2年目に引っ越そうとおもって池の上の不動産屋にいったら何故か代々木上原のこの物件を紹介されたんですよ。

ーえ!池の上の不動産屋さんがここを?
はい。それだけでも不思議ですけど、ふつうマンションとかって102、103って部屋が分かれてるじゃないですか。間取り図を見るとここも一応区切られてたんですけど、話を聞くと「この202~5、ぜんぶつながってます」と。え?全部ですか!?ってなって。これはやばいなと。

ー胸がときめいてしまったわけですか
もともと自宅兼事務所にできるところを探していたのですが、予算としては全然オーバーしてて。でもなんか勢いで借りちゃったんですよ。

ー勢い(笑)
若かったですし、ブランドはじめたばっかりで勢いしかなかったんですよね。代々木上原のまちがどうとかって全然知らなくて。

ーその状態からはじまって、20年近くずっと拠点が変わらないのは上原がフィットしたからですか?
そうですね。おもしろい出会いがたくさんあったのは間違いないです。

ー「ファイヤーキングカフェ」オーナーの阿部さんも「上原は東京でいちばんおもしろい人が集まる場所だ」って仰ってました
僕がちょうど上原にきたぐらいのときって、アーティストやモデルさんとかがたくさん住んでたんですよ。いまでも住んでるんですけど、当時でいえば、井浦新くんとか、キャンドルアーティストのジュンくんとか。エドツワキさんっていうイラストレーターとか。
住みはじめて1~2年で、そういったおもしろいひとたちがいっぱい友達でいて。どんどんつながっていきましたね。仕事とは関係なく、10人20人くらいの集団でよく遊んでて。

ファイヤーキングカフェのギャラリー【あのお店のアレ vol.2】

ー特定のお店に集まったりするなかで出会ったのですか?
なんか頻繁に集まりがあるんですよ。飲み会みたいな。たいていたまり場は「ごきらく亭」ってお好み焼き屋さんです。あそこでワイワイガヤガヤやってました。

代々木上原 アートディレクター ネスコさん たちが集う お好み焼き屋さん ごきらく亭
ーとにかく「ごきらく亭」に集まるローカルコミュニティ!いいですね
そこからまた変遷はしてますけど、次の世代としてちーくん(丸山さん)だったりが来て。おいしいご飯には事欠かないし、上原に来てよかったなーとは思いますね。あとは土地としての「気」がいいと思います。

代々木上原 アートディレクター ネスコさん
ー締めくくりに、恒例の質問をさせてください。代々木上原をひとことでいうと?
えーーーっとそうですね。下ネタでも大丈夫ですか?

ーはい!
◯◯◯(ピーーー)ですね。

ーあ、やっぱりちょっと際どいかもなので、ピーーと書いておきます(笑)どういった意味でしょうか?
これの意味としてはですね、代々木上原は、いわば「ちゃんとがんばってる人が残れるまち」なんです。

ーおお〜。これまた新しいです
デザインでもなんでもいいものをつくろうとするときに、粘ったり踏ん張ることって重要で、そのときによく師匠と「いいね、◯◯◯(ピーーー)でてるね」みたいな言い方をしてたんです。

ー産みの苦しみ、みたいなものですよね
はい。努力してるひとたちとか、がんばってるひとたちとか、がんばったものをみて、よくいうんです。これはいい「◯◯◯(ピーーー)」が出てるって。

ーふむふむ
上原は、やっぱりその、ちゃんとがんばったひとが多いと思うんです。ちーくんもそうだし、がんばれば成り立つ街。がんばってやってるひとが報われるとおもう。そうじゃないひとは、退散するしかない。
物価もあがってきてるし、簡単に若者が住むとか、ゆるーり住めるような場所ではないのかなって。ある程度のひとたちが、ある程度のことをできて住める街です。

ー下ネタが入り口でありながら、めちゃめちゃ真面目な話でびっくりしました
そうですね。僕も予想以上に真面目な結論になってちょっとびっくりしてますけど。この街で事業をやってる人は、かなりがんばってるんですよ。ちーくん(丸山さん)の話ばかりになってしまうけど、1店舗目から、デリやったりワインバーやったり試行錯誤しているのもそうだし、2店舗目の「Gris」もどんどん変化させていいお店にしていった経緯をみてて。

ー18年いるからこその、すごい説得力ある代々木上原観だと思います。
自分たちをどんどん変えていって、いい方向に持っていけるひとたちがやっていけるのかなって。

ーNescoさんのイメージをこれまで他の方に伺っていると「ゆるやか」だったり「ゆるゆる」とかで形容されることが多かったのですが、最後にすごくなんだか背筋が伸びました!
いや、もう全然ゆるゆるですよ!基本ゆるいです。厳しい人みたいなイメージで終わるのはやめてください(笑)

ー『AL』もがんばります!
ええ、何かあったらまた言ってくださいね〜。

「上原は365日中250日飲み歩きたくなる街」GMT 三浦由貴さん


「お店は、街の人々に育ててもらうもの」料理人・丸山 智博さん


「上原から、世界初のサービスをつくる」TDMS inc. ペ・ヨンボさん

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