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国産スニーカーがビルの4階に大集合。セレクトショップ「ルプス」でギフトに最適解な一品を

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代々木上原駅の東口を出て3分ほど歩くと、以前ご紹介した「大黒湯」のすぐそばに、国産スニーカーを中心に雑貨などを取り揃えるセレクトショップがあります。

ショップの名前はlupus(ルプス)。光をたっぷりと取り入れる開放的な店内には、こだわりの国産ブランドの品々がずらり。道路に面しているわけでもなく、エレベーターもないビルの4階に構えるこの店には、遠方からの来客も多いのだとか。

今回はオーナーに店の成り立ちからご本人のキャリア、そしてイチオシのスニーカーまで、気になるアレコレを教えてもらいました。

異色の経歴をもつオーナー

ルプスの運営を手掛けるのは高橋 靖さん。スニーカーはもちろんアパレル全般に精通する彼は、実はちょっと変わったキャリアの持ち主なのだとか。店のことをうかがう前に、まずは高橋さんご自身について聞いてみました。

―――高橋さんはもともとスニーカー業界などで働いていたのでしょうか?
前職は広告代理店に務めていました。スニーカーやファッションに限らず、さまざまな案件を取り扱う会社です。そこで企画を立てて、ディレクションなどを行っていました。

―――広告代理店!セレクトショップオーナーさんの前職としては珍しいですね。
いろんなビジネスモデルを学べるかな、と思いまして。実はその前はカバンの会社でデザイナーをしていたんですよ。そもそもキャリアの始まりは、服飾の学校を出てから就職したアパレル会社のインハウスデザイナー。そこで洋服はもちろんカバンのデザインも学ぶことになり、転職を何度かして、最終的にこの店をオープンすることになった感じです。

 

―――服とカバンのデザインをして、広告代理店でディレクターをして…。どうしてまたスニーカーを中心とするセレクトショップを?
そう思われますよね(笑)。理由はいくつかあるんですが、以前デザイナーとして働いていたときは、どんな服や靴を着用をしても、自分では全然気にならなかったんですね。

でも広告代理店で働くようになってから、お客さんに会うときはちょっときれいな格好、たとえばセットアップなんかを着用しないといけない場面が多くなりまして。それで、そんなシーンで海外スポーツブランドのスニーカーとかを履いていると、ちょっと軽い印象になってしまう。とはいえ、「じゃあ革靴を」ともならなかったんです。慣れてないので、疲れてしまうから。

―――そのお気持ち、わかります。

そこでどうにかならないのかなって思ったときに、日本のブランドのスニーカーが結構いいなと。あまり装飾がなくて、セットアップみたいな格好にも合わせやすい。そして、履き心地もいい。「あ、世の中にはこんなスニーカーがあるんだ」って気づいたんです。

ただ、いざそれらを探そうと思ったときに、まとめて置いている店がなかった。アレコレ見比べようとすると、数カ所を回らないといけない。だったら日本のスニーカーをまるっと集めたお店があればいいと思い、自分で作りました。それがルプスをオープンしたきっかけです。

 

日本ブランドのアイテムがずらり

ルプスでは高橋さんが惚れ込んだ日本ブランドのスニーカーはもちろん、雑貨の取り扱いもあります。どれも個性が光る品ばかりで、スニーカー目当てで来店したとしても雑貨に目を奪われてしまうこと間違いなし。

 

―――雑貨も日本のブランドがほとんどですか?

100パーセント日本ブランドの雑貨を全国各地から集めています。一部、生産が海外で行われているものも。

―――「これはいい!」と思うアイテムがあれば現地へ足を運ぶのでしょうか?

奈良県広陵町の靴下工場で生まれたファクトリーブランド「Hoffmann(ホフマン)」

はい。たとえばうちでセレクトしているこの靴下は奈良県の広陵町という場所が産地なんですが、工場も見に行きました。

奈良県はもともと靴下の生産が盛んで、そのうち広陵町が90パーセントぐらいを占めているそうなんです。いわば靴下の町。昔、作物をそんなに作れなかった時代に綿花だけは穫れたので、とある豪商がアメリカから靴下の機械を持ってきたみたいなんですね。そこから生産が普及していったそう。


―――そうしてモノが作られた背景に高橋さんご自身が共感されて、いいなと思ったものを集めていくという作業なんですね。こちらはお香でしょうか?

石川県加賀市発のオーガニック線香ブランド 「植物△線香」

ええ。石川県で作られています。合成の素材などを使ってないので、さっぱりとした香りでいい。煙もモクモクと出ません。

 

―――これらの質のいい国産ブランドの雑貨について、情報はどうやって仕入れているのでしょうか?
知人経由の紹介もあるんですが、合同展とかで知り合いになるパターンも。でもやっぱり、インスタグラムとか、ネットで自分で調べることが多いかもしれない。それで直接アプローチをしてみたり。僕、ブランドさんとのつながりとか最初はまったくなかったので、メールしてご挨拶して、ZOOMで話したり、会っていただいたり。そうやって気になったアイテムをセレクトさせていただいています。

 

―――並んでいるアイテムが素敵なのはもちろんですが、店内の抜け感がすごく気持ちいいですよね。この物件は探すのに時間がかかりましたか?

テナントを探す条件として、ちょっと駅から離れた路面店がいいなって最初から思っていたんです。ほかのセレクトショップがあまり取り扱わないアイテムが多いので、ちゃんと試着してもらって、納得して買ってもらいたいと思っていたので。あまりたくさん人が出入りしないような店が理想でした。

そういう意味では、エレベーターもないビルの4階で、駅からのアクセスもあまりよくなかったので、このテナントは求めていた条件が当てはまった感じです。

 

―――店内やベランダに配置されたグリーンも素敵ですね。なぜ販売されているのですか? 


店内にディスプレイされているグリーンは購入可能

もともと植物好きだったのもあるんですけど、せっかく太陽光がたっぷりと入る店舗なので、植物を育てる環境としていいなって思ってたんです。ちょうど僕の後輩が植物の販売をしていたので、一緒にやってもらえないかなとお願いし、取り扱いを始めました。

 

「ジャパンスニーカー」の魅力とは?

―――日本のブランドが作るスニーカーの魅力を教えてください。

そうですね……。挙げればキリがないんですが、わかりやすいところでいうと、ちょっと幅広に作られているんですね。日本人の足って幅広&甲高のケースが多いから。とにかく履き心地がいいんですよ。

―――なるほど。

やっぱり、すごくこだわりをもって作られているんです。そのこだわりというのが、僕は「優しさ」だと思っていまして。

「ラスト(木型)のここをもう少しこうしたほうが、履いたときの安心感や安定感が出るんじゃないか」
「この部分にはこの素材を使ったほうが、耐久性が上がって長く履けるんじゃないか」
「ソールをこうすると、歩きやすく履き心地がよくなるんじゃないか」

などなど、ものを作るうえで決してエゴではなく、履く人がより快適に、より長く履けるようにというこだわりがあるんです。それこそが作り手の優しさではないかと。

 

―――取り扱いの多いブランドはどちらでしょうか?

ヨークの「ULYSE / col.WHITE」¥35,200 (税込)

まずはヨークでしょうか。東京生まれのブランドで、主に北千住の工場で生産されています。この工場がヨークのスニーカーを生産している提携工場でして、官給品、つまり警察や消防隊員の方が履くような靴も作っているんですよ。

ヨークの「JOURNEY DISC / col.BLACK」¥44,000 (税込)

もの自体は、本当にしっかりした作りです。コンセプトは「シャツやジャケットに合うスニーカー」。ビジネスシーンにもマッチする1足も多いです。僕もちょうど今履いていますけど。

 

―――東京生まれのブランドなんですね。

ブルーオーバーの「Mikey」¥22,880 (税込)

そうですね。あとは……ブルーオーバーという大阪のブランド。1枚皮のスエードで作られていて、履くと足にどんどん馴染んでいくんですよ。つま先にカップの芯材が入っていて空間を作ってくれるから、甲周りではぴったりと足にフィットして、つま先はリラックスして履ける。ソールの削り出しも職人さんの手作業。手が込んでいるスニーカーと言えますね。

レザーがへたってきても、凹んだりせず、きれいな形のまま経年変化を楽しめるのも特徴です。

 

―――東京・大阪と都市部のブランドを教えていただきましたが、地方はどうでしょうか?

アサヒの「ASAHI DECK / col.BLACK」¥11,000 (税込)

福岡県・久留米を拠点とするアサヒはおすすめですね。僕、自分でセレクトしているスニーカーは満遍なく着用するようにしているんですが、なんとなく選んでしまう率が高いブランドです。

 

―――日本のスニーカーブランドってどれくらいあるものなんでしょうか?

どうでしょうか……。30くらいはあるんじゃないですかね。大小含めて。

―――ルプスでの取り扱われているブランド数は?

10ブランドくらいですね。ちょこちょこ入れ替えがある感じです。

 

高橋さんの推しの一品

左/ブルーオーバーの「コットンリブソックス SS」¥1,815 (税込) 右/ブルーオーバーの「Mikey」¥22,880 (税込)

―――もうすぐホワイトデーなどギフトシーズンに突入します。自分を含め大切な人へ贈るのにぴったりな、高橋さんイチオシの靴を教えてください。

そうですね……。それではブルーオーバーの「マイキー」というモデルはどうでしょうか?先ほど少しご紹介しましたが、履くたび足に馴染む1足。

実は同ブランドは靴下も作っています。こんな明るい色合いの靴下と併せれば、春らしい雰囲気になるのではないでしょうか。

―――ありがとうございます。ほかにもブルーオーバーのアイテムがあれば教えてください。

ブルーオーバー×ルプス「kopori col. RED×BLACK」 ※現在は販売終了

せっかくなのでご紹介すると、こちらはブルーオーバーの当店別注。店内に置いているバイカラーのチェアからインスピレーションを受けた1足です。

チェアは発売された当時、全部で3パターンの配色がありました。そのうち2パターンのチェアは手に入ったんですが、残り1パターンが見つからなくて。だったらスニーカーで再現しようとなりまして(笑)。ヒールにはルプスのロゴを配してあります。

 

代々木上原とは20年来の付き合い

―――そもそも、なぜ代々木上原にオープンしたのでしょうか?

僕はずっとこの街の近くに20年近く住んでいたんです。だからどんな人が住んでいて、どんな人が遊びに来るのか、というのが大体わかっていた。その層にうちの店がハマるのでは? という理由ですね。仕事はバリバリやっているけど、アフターの夜はしっかり遊ぶ。自分の時間を楽しんでいる人たちをイメージしています。

―――おっしゃるとおりだと思います。ちなみに、店名の由来を教えてもらえますか?

ルプスはラテン語でオオカミという意味。僕がもともとオオカミが好きだったのが理由のひとつです。

それとエジプトの神様で、オオカミの形をした神様がいまして。人びとを正しい方向へと導く神様であるそうなんです。それがすごく素敵だなと思いました。

だから僕も靴選びに悩んでいる人びとを、いい靴の方へと導いていければいいなと考えたんです。それが店名の由来ですね。

―――オオカミはショップの公式キャラクターとしても採用されていますね。

はい。このキャラクターは友人のデザイナーであるニシクボサユリに制作してもらいました。とても気に入っています。

デザイナー出身の高橋さんが手掛けるルプスは、国産ブランドのスニーカーを数多くセレクトする珍しいショップ。また靴のみならず、雑貨や植物なども店内の至るところにディスプレイされています。

今度の週末は、太陽の光がたっぷりと差し込むルプスに足を運んでみてください。

きっとこれまで知らなかった国産ブランドの、お気に入りの1足に出合えるはずです。ちょっとした雑貨を見に行くだけでも楽しいので、ぜひ。秘密基地のような空間を楽しんでみてください。

 

ルプス
【住所】東京都渋谷区西原3-24-10 代々木上原PDビル4F
【営業時間】13:00 – 19:00
【定休日】月曜・火曜
【TEL】03-6407-1843
【WEB】Instagram  /  HP

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