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お腹も心も満たされる買い物体験を。話しに行きたくなる精肉店「上原ミート」

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人気ケーキショップがひしめく上原一丁目で、今話題のお店が精肉店「上原ミート」。黒いスタイリッシュなビルの一階にあり、ライトに照らされて光り輝く店名「UEHARA MEAT」には風格さえ漂います。

店があるのは井の頭通り沿い。開店準備中、どんなお店がオープンするのかとジョギングするランナーの間で話題に

交差点の横にあるので、運転中に信号で止まってお店に気づく人も多そう

ドアを入ると、店内はモノトーンで統一され、正面のショーケースには美しく並べられた精肉たち。幾何学模様のタイルもおしゃれ!初見でフラッと足を踏み入れると、おしゃれすぎて萎縮してしまいそうですが、笑顔で迎えてくれる男性にホッと癒されます。その男性が、店長の宮原孝洋さん。

上原ミートは、2020年4月にオープンし、今年で3年目。生活が一変したコロナ禍での開店でしたが、今や平日は地域の人が今晩の献立を買い求め、週末には湘南などの遠方から保冷バッグ持参で来る人もいるほどの人気店に。雑誌でも取り上げられ、オンラインショップには全国からオーダーが入るそう。開店から2年しか経っていないけれど、上原ミートはすっかり人々の生活に馴染んでいるようです。今回はそんな上原ミートの人気の秘密やこだわりを取材しました。

上原愛のあるスタッフによる、上原住民を想った精肉店

飲食業界が長く、個性豊かな飲食店がひしめき合う代々木上原は以前から魅力的な街だったと話す宮原さん。ある時、代々木上原界隈に住む知人から「街の老舗精肉店が相次いで閉店し、住民は美味しい肉を買うために伊勢丹など都心のデパートまで足を運んでいる」と聞いたそう。遠くまで行かず、食べたいものを身近な地域で買えるようにと、地域の需要を意識して精肉店を始めました。

メニューや価格感がわかる看板や可愛いイラストで入りやすい

宮原さん:「店名は代々木ミートなども検討したんです。でもこの界隈に住む方が上原という街の名前に気持ちを持っているという話を伺って。じゃあ、とことん地域密着を目指そうと、地域の名前をつけさせて頂いたのが店名の由来ですね」

宮原さんの上原愛は店名だけではありません。ふと取材中、店頭で支払い、取り置きするお客さんの多さに気が付きました。聞けば、積極的に取り置きを受けているんだとか。「坂の多い上原は買い物するのに不便なんです。重い荷物を持って買い物するお客さんが少しでも楽になるように、戻り時間を伺って取り置きしたり、出来立てをお渡ししています」と宮原さん。街の起伏や住人の生活導線を考えてくれる、なんて素晴らしいホスピタリティ!毎日の買い物にここまで気遣ってくれる人がいる上原住人がなんとも羨ましい…。

店の外には、犬の散歩がてら、安心して買い物できるよう犬のリードフックが。痒いところに手が届くサービスにほっこり

美味しい肉をリーズナブルに販売できる理由とは?

上原ミートで扱っている精肉は定番の牛、豚、鶏に加え、羊、鴨と種類豊富。定番部位から、他のお店ではなかなか目にしない希少部位まで揃っています。きっとお高いに違いないと思いきや、全く手が出ない値段ではないのも高ポイント。

鶏肉と加工品コーナー。比較的手頃なので試しやすい商品が揃う

実は上原ミートは、肉の卸問屋が営む精肉店。普段から味に厳しい飲食店などプロ用に種類豊富な精肉を仕入れているので、本来なら店頭に並ばない上質な肉をリーズナブルな価格で一般向けに販売できるのです。

宮原さん:「特にこだわっているのは、信頼できる生産者を見極めた仕入れ。牛も人間と一緒で、住んでいる環境や生活のリズムが良いとストレスが溜まらず健康に育ち、肉の味わいが良質になるんです。だから、一軒一軒牧場に足を運び、生産者と話し、環境や飼育方法を確認して、扱う肉を厳選しています。ブランドにこだわらず、足で探した契約牧場なので、都内ではうちでしか扱っていない肉も。それが開店当初から人気のダボス牧場産の短角和牛。長野県菅平のミネラル分の多い土壌で、無農薬の牧草と、牛にとって消化の良い飼料でのびのび育てられたダボス牧場の牛肉は、肉の味が濃く、旨味が強いのが特徴です」

上原ミートの美味しさの理由は、スタッフの肉への愛と厳選力にあるようです。

ドアには粋な暖簾もかかる。店内にはダボス牧場の生産者さんの顔や牧場の様子がわかる写真が

個性豊かな、肉を愛する目利きが揃っています!

店長の宮原さんだけじゃなく、上原ミートのスタッフは相当な肉好きばかり。元フレンチの職人、焼肉店を食べ歩く肉マニアや、精肉を勉強中の農業大学の学生など、肉を見極める目と扱う腕を磨いてきた個性豊かな肉の目利きが揃っています。

「肉の目利き」と表現すると、無口で気難しい職人像が思い浮かぶかもしれませんが、上原ミートのスタッフはみんなフレンドリー。カウンターでお客さんが迷っていたなら、「今日何作ります?」「ジューシーとさっぱりどっちが好みです?」など、気軽に相談に乗ってくれます。

精肉店だとショーケースに塊肉で置かれていることも多いが、上原ミートではわかりやすいようにと、肉は全てカットして並べられている。もちろんオーダーカットにも対応してくれる

悩みをさりげなくフォローしてくれる会話が絶妙で、スルスルと本音が引き出され、あっという間に今晩のメニューが決まり、買い物が終了。肉の目利きは仕入れのみならず、聞き上手なのです。

宮原さん:「お客さんとの会話は大事ですね。「スーパーにはないんだけど、こういう商品あったりする?」というニッチなリクエストから店の定番商品が生まれたことも。例えば、グルメ雑誌で取材を受けたラムのひき肉は、料理好きの男性からラムキーマカレーを友人に振る舞いたいと相談があって販売し始めた商品。他にも、子どもが好きそうなコリコリ食感の肉はないかという会話から、鶏のやげん軟骨やせせり肉を扱い始めたら売れ筋になりました。お客さんとの会話が、店に何が求められているのかを考えるヒントになっていますね」

常連さんの間でファンが多いやげん軟骨とせせり肉。普段と違う部位が買えると、食卓にバリエーションが出るのも嬉しい

手書きポップがさらに相談しやすい雰囲気にしてくれる。この日は珍しい牛タンのひき肉が売られていました

職人ワザが自宅で味わえる絶品惣菜

上原ミートの人気商品は精肉だけではありません。簡単に調理したい、レストランの味を自宅で味わいたいというコロナ禍の巣篭もり需要に応えるために生み出された肉の加工品や惣菜も人気です。

店内には厨房が覗けるウインドウがあり、調理の工程やプロのワザを見ることもできる

加工品はハンバーグやソーセージ、味噌や塩麹などの漬け込み肉など。ワインのお供にぴったりのパテドカンパーニュやレバームースなどのシャルキュトリーはフランス料理店出身の職人の力作。パック詰めされたタンシチューは上原界隈でバズった人気商品なんだとか。

 

厨房の奥には肉をカットする業務用のスライサーが。そして調理中の美味しそうなタンシチューの香りが厨房中に漂う

店のカウンターの右手には、毎日お店で手作りされるメンチカツやコロッケなどのお惣菜が並んでいます。一羽丸ごと調理された迫力満点のロティサリーチキンなどもあり、眺めているだけで心躍るラインナップ!

取材中もメンチカツとコロッケは大人気。数種類買ってかえる人が多かった

宮原さん:「初めて来店される方に人気なのが惣菜ですね。開店当初は身近な価格のメンチカツやコロッケなどの揚げ物が口コミで話題になり、界隈の方に認知して頂きました」

珍しい牛タンメンチカツも。きっと美味しいに違いない…

店長宮原さんおすすめ!上原ミートの看板商品

宮原さんに特に人気のある商品を聞くと、返ってきたのが「手ごねハンバーグ」と「パテドカンパーニュ」。

手ごねハンバーグは上原ミートの看板商品。180gと食べ応えのあるハンバーグは、肉の食感が感じられ、噛み締めるたびに肉汁と旨味が溢れ出ると人気。最低限の味付けしかしていないので、肉本来の味わいを楽しむためにあえて塩だけで食べる方も多いそう。取材中も精肉と一緒に買って帰る人を多く見かけました。

パテドカンパーニュは九州のブランド豚・霧島豚と大山鶏のレバーを贅沢に使った一品。「料理にうるさい旦那がこれと赤ワインがあれば黙っているからお気に入り!」と言ってくださる常連さんもいるんだとか。

初夏におすすめなのが「大山鶏のレモンハーブチキン」。レモン、塩、ハーブなどで一晩漬け込まれた鶏肉は、これから気温が高くなる季節にこそ食べたくなる爽やかさ。暖かくなってきたらバーベキューで調理するのも良さそうです。

輪切りレモンがなんともおしゃれ。モモ肉とムネ肉の2種類を食べ比べてみるのもおすすめ

取材後、メンチカツとコロッケを試食させていただきました。メンチカツはとにかくジューシー!じゅわ~っと広がる旨味で、肉の美味しさを感じることができます。そしてびっくりするほど美味しかったのが、本来脇役であるはずの玉ねぎ。シャキシャキと音がするほど玉ねぎの食感が楽しめるメンチカツは初めてでした。コロッケも肉の美味しさはさることながら、ゴロっとしたジャガイモが食感を生み出していて、自宅で作るコロッケとは別次元のクオリティ。精肉店の惣菜だからと肉に贔屓目にならず、全ての食材が引き立つように計算されたプロの味を楽しむことができました。

店内には肉料理に欠かせないたれの販売も。肉の美味しさを格上げしてくれそう

買うだけじゃなく、話をしに行きたくなる身近な精肉店

取材を思い返して一番印象的だったのは、会話を通じたお客さんとお店の距離の近さ。コロナ禍で外食できず自炊が続くと、調理や自分で作るメニューに飽きる機会が増えたように思います。誰かと話して料理する楽しみや、美味しいものを食べる喜びを感じたい。そんな今こそ、「無性にお肉が食べたい気分」という思いだけで足を運べ、相談できる上原ミートの存在は貴重だなと思います。

身一つで立ち寄って、今食べたい味や作りたい料理をベラベラ喋って、なんならちょっと世話話も挟んだりして。結果、計算された絶品惣菜を買うもよし、計算されていない会話から思わぬメニューで食卓が完成するもよし。友達より気兼ねなく、さらりとした会話で日常に寄り添ってくれます。

気になる方は店に足を運んで、肉の目利きに話しかけてみてください。きっと、肉の目利きたちは穏やかなテンションで真摯に答えてくれるはず。お腹だけじゃない、心も満たされる買い物体験をぜひ楽しんでいただけたら。

上原ミート

【住所】東京都渋谷区上原2丁目47-16

【営業時間】10:00~19:00 無休(年末・年始の営業に関しましてはお問合せ下さい)

【電話】03-6407-0836

【WEB】オンラインショップ / InstagramLINE / Facebook

 

 

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